足底の筋の解剖学的特徴と機能
足底には 合計10個の筋 があり、4つの層に分類されます。これらの筋は歩行やバランスの維持に重要な役割を果たしています。以下、それぞれの筋の 起始(始まる部位)、停止(付着する部位)、支配神経、栄養血管、機能 を分かりやすく解説します。
🔹第1層(浅層)
この層には、足底のアーチを支えたり、母趾や小趾を動かしたりする筋が含まれます。
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母趾外転筋(Abductor Hallucis)
- 起始:踵骨隆起、足底腱膜
- 停止:母趾の基節骨の内側
- 支配神経:脛骨神経(内側足底神経)
- 栄養血管:内側足底動脈
- 機能:母趾の外転(外側へ動かす)と足底アーチの支持
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短趾屈筋(Flexor Digitorum Brevis)
- 起始:踵骨隆起
- 停止:第2-5趾の中節骨
- 支配神経:脛骨神経(内側足底神経)
- 栄養血管:内側足底動脈
- 機能:第2-5趾の屈曲(曲げる動作)
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小趾外転筋(Abductor Digiti Minimi)
- 起始:踵骨隆起、足底腱膜
- 停止:小趾の基節骨の外側
- 支配神経:脛骨神経(外側足底神経)
- 栄養血管:外側足底動脈
- 機能:小趾の外転(外側へ動かす)と足底アーチの支持
🔹第2層
この層には、足の指を動かす長趾屈筋を補助する筋が含まれます。
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足底方形筋(Quadratus Plantae)
- 起始:踵骨の内側突起
- 停止:長趾屈筋腱
- 支配神経:脛骨神経(外側足底神経)
- 栄養血管:外側足底動脈
- 機能:長趾屈筋を補助し、足の指の屈曲を助ける
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虫様筋(Lumbricals)
- 起始:長趾屈筋腱
- 停止:第2-5趾の基節骨
- 支配神経:脛骨神経(内側・外側足底神経)
- 栄養血管:足底動脈弓
- 機能:第2-5趾の屈曲補助と足の指の安定化
🔹第3層
この層には、母趾や小趾を動かす筋が含まれます。
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母趾内転筋(Adductor Hallucis)
- 起始:第2-4中足骨底、腱膜
- 停止:母趾の基節骨
- 支配神経:脛骨神経(外側足底神経)
- 栄養血管:外側足底動脈
- 機能:母趾の内転(内側へ動かす)
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短母趾屈筋(Flexor Hallucis Brevis)
- 起始:立方骨、外側楔状骨
- 停止:母趾の基節骨底
- 支配神経:脛骨神経(内側足底神経)
- 栄養血管:内側足底動脈
- 機能:母趾の屈曲(曲げる動作)
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短小趾屈筋(Flexor Digiti Minimi Brevis)
- 起始:第5中足骨底
- 停止:小趾の基節骨
- 支配神経:脛骨神経(外側足底神経)
- 栄養血管:外側足底動脈
- 機能:小趾の屈曲
🔹第4層(深層)
この層には、足の指の内転・外転を制御する筋が含まれます。
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足底骨間筋(Plantar Interossei)
- 起始:第3-5中足骨底
- 停止:第3-5基節骨底
- 支配神経:脛骨神経(外側足底神経)
- 栄養血管:足底動脈弓
- 機能:第3-5趾の内転(中央に寄せる動作)
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背側骨間筋(Dorsal Interossei)
- 起始:隣接する中足骨間
- 停止:第2-4基節骨底
- 支配神経:脛骨神経(外側足底神経)
- 栄養血管:足底動脈弓
- 機能:第2-4趾の外転(中央から離れる動作)
🔹まとめ
足底には 10個の筋が4層に分かれて存在 し、それぞれが 足の指の動きやアーチの安定 に関与しています。特に 歩行、バランス維持、ランニング、ジャンプ動作 では、これらの筋が協調して働きます。
リハビリやトレーニングでは、足底筋を強化するエクササイズ(タオルギャザー、つま先立ち、足指のグーパー運動など) が、足の機能を向上させるのに役立ちます。